[奈]・・・お願い・・・お願いだから・・・

また・・・傷ついてしまった・・・
あの子は・・・優しくて・・・
繊細であることを・・・知っていながらも・・・
また・・・傷ついてしまった・・・（肩震えでボロ泣き

また・・・自分のことを・・・物だと・・・言ってた・・・
一番・・・言って欲しくなかったことを・・・あの子は・・・言ってた・・・
あの優しい子を・・・傷ついてしまった私は・・・やっぱり最低な人間でした・・・

　　　枢のことを・・・物だと考えていないですよ？・・・
　　　　　本当のことだから・・・お願い・・・信じてよ・・・・

「もう奈留じゃなかった・・・瀬川だ・・・貴方には関係のない話だ」
また・・・心を抉られた・・・
手を伸ばそうとしたら・・・
背中から拒否されるような意識があった・・・
ごめんなさいを・・・言おうとしたら・・・離れていった・・・
ごめんなさい・・・それから・・・お願い・・・信じて・・・
ずっとずっと・・・一緒に居たいよ・・・
お願い・・・振り向いてよ・・・
いつもの枢で居て欲しいよ・・・

手紙・・・読んでくれるのだろうか・・・
気持ちを・・・伝えて欲しい・・・
ずっとずっと・・・大切で居て欲しい・・・
決して・・・手放したくない・・・この絆・・・

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久しぶりに・・・自分にフェニックスブロウを喰らわせた・・・
痛かった・・・本当に・・・痛かった・・・
でも・・・私は枢の心を傷つけたから・・・
これは・・・罰・・・私が受けるべきの・・・罰・・・

体中に・・・炎が燃え盛っていた・・・
それでも・・・涙が・・・止まらなかった・・・
今度は・・・傷を治してくれる人は・・・誰も居ない・・・
よろよろと・・・壁に沿って・・・歩く・・・
手紙を・・・届くために・・・
寮へ向かって・・・歩く・・・
痛みと・・・悲しみを・・・噛み殺しながら・・・歩く・・・
会って・・・話したい・・・本当の・・・気持ちを・・・伝えたい・・・
はぁ・・・はぁ・・・
もうすぐ・・・枢の・・・部屋・・・もう・・・すぐ・・・
もう・・すぐ・・・目の前に・・・
でも・・・もう・・・歩け・・・ない・・・（ぱたり→手紙が目の前に落ちた
とどか・・・なきゃ・・・伝え・・・なきゃ・・・
ぼやけた視線で・・・手を伸ばそうとしたけど・・・

・・・・・・おね・・・がい・・・・しん・・・じて・・・
意識が・・・闇に飲み込まれていく・・・

　　　　　　　　　　　守ることが・・・できなかった・・・
　　　　　　　　　笑っていてくれることが・・・できなかった
　　　　　　　　　　　２度も・・・傷つけてしまってた・・・
　　　　　　　　　　　ごめんなさい・・・ごめんなさい・・・
　　　　　　　　　あなたが・・・私と一緒に居ることで・・・
　　　　　　　　不幸になったり・・・心が痛んだりしたら・・・
　　　　　　　　　　　　　もう・・・消え入りたい・・・
　　　　　　　　　　　　　　　あなたが・・・
　　　　　　　　　　　幸せで・・・居てくれるのなら・・・
　　　　　　　　　　　　　何でも・・・しますから・・・
　　　　　　　　だから・・・お願い・・・ニコって・・・笑って・・・