[思い出]束の間の安らぎ

あれから・・・数日の休養をした後、私は退院しました。
休養している間に、パパとママだけではなく・・・
先生、佩潔、それからクラスメイト数人もお見舞いに来てくれました。
皆最初私の髪色と瞳の色で驚きましたが・・・
先生や看護婦さんの説明を聞くと・・・納得してくれました・・・
それだけではなく・・・
パパが言った・・・「どんなことがあろうとしても、お前は俺の大事な娘だ。」
ママが言った・・・「心配しないで、ママが付いているからね。」
佩潔が言った・・・「羨ましいなぁ～亦璇。これで校則違反喰らわずに
こんな綺麗な髪色になれるなんて・・・私も髪を染めて欲しい～ｗ」

佩潔に念のためにもう一度聞いてみると・・・
どうやら気絶のせいであの事件に関している記憶はなかったらしい・・・
これで・・・良いと思う・・・あんな馬鹿馬鹿しい出来事を覚えるのは・・・
私一人だけで良いと・・・納得した。

瞳の色と髪の色で・・・恐れられるかと思ったけど・・・
されなかった・・・大切な皆は・・・昔通り・・・接してくれました。
嬉しかった・・・本当に・・・嬉しかった・・・
暖かくなる心の中で・・・何度も何度も・・ありがとうを・・繰り返しました。

それから・・・再び学校へ通い始めた・・・
学校の先生たちは事情を知ったらしく・・・何も言わなかったし・・・
クラスメイト達もお見舞いに来てくれた人たちから
知っていましたので・・・・何も言わなかった。
いつも通りに挨拶して・・・一緒に勉強して・・・
一緒に遊んで・・・一緒にお喋りをして・・・お昼を食べて・・・
幸せだと・・・思いました・・・
これからもずっとこのままで居ようと思ったけど・・・出来なかった。

学校を再び通い始めてから２週間後・・・
私は・・・・・もう私は昔とは違うであることを・・・思い知らされました・・・

　　　　　　ドクン・・・ドクン・・・炎の鼓動が・・・騒ぎ始めた・・・