[奈]不思議の炭酸ドリンク・・・月眺め・・・

由美さんから売っているところを聞いて、
帰る時・・・寄り道をして・・・買ってきました・・・
この前飲んでた、ちょっと苦い味がした炭酸ジュース・・・

初めて飲んだ時は・・・その苦い味を拒んでいましたが・・・
けど・・・いつの間にか・・・その味が体に染み渡るような感じがして・・・
体が熱くて・・・頭がぼ～っとする・・・
多分・・・これは酔うっていうものでしょう・・・
炭酸で酔ってしまう私は・・・やっぱり情けないですｗ；（苦笑
でも・・・その微熱を帯びた朦朧感が・・・愛しくてたまらない・・・

家へ戻り・・・片手でタマちゃんを抱き上げて・・・
片手でジュースを持ちながら・・・また屋上へ登った・・・

・・・変わってないね・・・
苦笑しながら屋上を見渡す・・・
先日自分が放った火であっちこっちに焦げ跡が付いている現場・・・
大家さんにバレたらきっと大変な目に会いそうな現場・・・
・・・馬鹿みたいです・・・
何故押さえなかったのだろう・・・
何故・・・また故郷に居た時と同じようなことを・・・したのだろう・・・
暴れる炎を・・・本当に止めることが出来なかったのでしょうか・・・
それとも・・・本当の私は・・・ただ壊したいだけなのだろうか・・・
・・・分からない・・・考えたくもない・・・

缶ジュースを開け、口に付けて飲み始める・・・
ちょっと苦くて・・・微かな泡が立てている液体が・・・喉に通って体に染み込む。
同じ感触が・・・胸から湧き上がってくる・・・熱い・・・
人は・・・この満たされたかのような感触を味わうために・・・
酔うことを求めたのでしょう・・・
でも・・・この感覚が去っていった後は・・・どうなるんです・・・
虚しさは・・・まだそこに居る・・・
これは・・・逃げるための・・・錯覚に過ぎません・・・
それは分かっているのに・・・飲み続けた・・・

床に座り込んで・・・缶ジュースを隣に置き・・・
熱くなってきたため・・・ジャケットを脱ぎ捨て、ワイシャツのボタンを３個外し・・・
タマちゃんをぎゅっと抱き締めながら・・・もうすぐ満月になる月を眺めた。
中国文化の中で・・・団欒の意味がある・・・満月。


そっと・・・お月様へ祈りをささげました。
願わくば・・・大切な人達と・・・離れ離れにならないように・・・