[奈]・・・守る・・・守られ

事件解決の次の日、
バイトから上がった後、由美さんに会いに行きました。
一刻でも早くこのことを伝えたかったから・・・
もう心配かけたくなかったから・・・ｗ

会って・・・色々話しました・・・
最近由美さんが感じた変な視線のこととか・・・将来のこととか・・・
彼氏さんの話になると幸せそうな顔をしている由美さんを見て・・・
私も何故か心が温かくなるような気がしてきました・・・ｗ
結婚・・・いつか由美さんも彼氏さんとそうするのでしょうｗ
応援してあげたい・・・私は何も出来ないかもしれませんけど・・・
少なくとも・・・祈りがもし効くのなら・・・
いくらでも捧げてあげますっと決めましたｗ

・・・結婚の話をすると・・・ふっと自分の両親のことを思い出しちゃいました・・・
今はどこに居るかすら分からない二人・・・私を捨てたあの二人・・・
もし私にも結婚とかの日が来れば・・・あの二人に知らせるべきなのだろうかっと
自分がまたダークモードへ突入ってのを気づき・・・
また自分にフェニックスブロウを入れたら・・・由美さんから氷水ぶっ掛けられた；
「自虐禁止ー」・・・海兄さんから言われた同じ言葉が聞こえました・・・（苦笑

体がびしょ濡れになりましたので・・・
由美さんから着替えと包帯を貸しました・・・
服は・・・やっぱり上のボタンはキツイので・・・止めるのを諦めました；（汗
包帯は自分で片手で取り替えるのをまだ慣れていませんので・・・
由美さんが手を貸してくれました・・・凄く・・・器用でした・・・枢さんと同じくらいに・・・
聞いてみると・・・いつも自分の兄さんにやっているみたいです・・・
・・・由美さん家の昔のことを聞いたことありましたので・・・分からなくも無いです・・・
許しを求め・・・乾く心を癒すため・・・
許しを得ないのなら・・・自分を傷ついて・・・痛みで心をマヒさせて・・・
その感覚に酔っていく・・・数日前の私と同じでした・・・
今更思うと・・・間違ってたことが分かっていたけど・・・
あの時はそれしか思いつかなかった・・・（苦笑しながら右の二の腕を見つめ
その状態から抜け出すには・・・時間が必要だね・・・ｗ；

大切な人達を失いたくないっと・・・由美さんが言ってました・・・
・・・動揺しました・・・自分が言ってた同じ言葉が・・・今度は聞く立場になったのを・・・
思わず抱き締めました・・・頭なでなでしながら・・・
何度も何度も・・・私は死なないって・・・言い続けた・・・
そう・・・守る相手のために死ぬのは・・・何も生めない・・・残るのは悲しみだけ・・・
相手のために・・・生き残って・・・ずっと一緒に居ることこそ・・・一番だと思う・・・

・・・そっと・・・頭を胸に押し付けた・・・由美さんは驚いたみたいだけど・・・無視した・・・
・・・生きる証であり・・・安らぎを与える音であるこの鼓動を・・・聞かせるためだから・・・

・・・ちゃんと・・・ここに居ますから・・・それに・・・皆さん付いています・・・
大丈夫・・・大丈夫です・・・
微笑んでいながら・・・何度も・・・何度も・・・頭をなでなでし続けました・・・

陽射しは・・・ポカポカで・・・暖かいのは・・・一番ですｗ

守る立場とは・・・何だろう・・・
守られる立場とは・・・何だろう・・・
それはもう・・・どうでも良いに見えました・・・
支え合えることが出来るのなら・・・それで・・・十分です

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
その後茶室へ行って・・・兄さんの尾行とお邪魔を終了した後・・・帰宅しました・・・
まだ乾ききっていないメモ帳を取り出して慎重に開いて
住所が書いてある紙切れを取り出す

・・・これで・・・餓死しない可能性が増えましたね・・・
めでたしめでたしです（タマちゃんを見て苦笑）

と・・・その前に・・・洗濯かなｗ；（汗→濡れた服を抱えて流し台へ向かった）