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このブログはシルバーレインのキャラ、瀬川・奈留に関するブログであります。 内容はえっと・・・現時点では一応背後や奈留からの独り言(?)、奈留の回想と、 日本に来てからの出来事を書くことになります。 ====================================================  このページ内に掲載される作品は全て、株式会社トミーウォーカーのPBW用のイラストとして、 瀬川・奈留が作成を依頼したものです。  全イラストの使用権はプレーヤーに、著作権は作成した各イラストマスターに、 全ての権利は株式会社トミーウォーカーが所有します。 ====================================================
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・・・ドクン・・・ドクン・・・

「う・・・;」
朦朧とした意識の沼から目が覚めると・・・
自分が見たことのない部屋の中に寝かせていました・・
消毒水の匂い・・・隣で私の顔を見て驚くママが・・・
急いでベッドの隣にある電話を取って
看護婦さん!こちら402号室の患者の母親です。娘が目を覚ましました!
っと言い出す・・・
なるほど・・・ここは・・・病院ですね・・・
でも・・・何で・・・そんなに慌てているのかしら・・・
そもそも・・・私は何故・・・病院にいるのかしら・・・
頭がぼーとしていながら・・・真っ白な天井を見つめる・・・

数分も経てないうちに・・・
お医者さんが来ていて・・・診査をしました。
でも・・・私の体を診査している時・・・何故かお医者さんが奇妙な顔をしていました。
あの傷で・・・こんなに早いうちに治るなんて・・・信じられない・・・」っと・・・
ブツブツと言っていました・・・・
傷・・・! その単語を聞いた突端・・・
思い出した・・・あの夜のこと・・・変な男から身を護るために・・・
体から火を出せるようになった・・・まるで特撮映画みたいな・・・
馬鹿げた話・・・夢じゃないかと思った話・・・
あの・・・先生?・・・うちの娘の具合は・・・大丈夫でしょうか?
ママが心配そうな顔をしながら先生に聞いてみると・・・
あ・・・ええ・・・そうですね・・・こちらに運び込まれた時は・・・
火傷、擦り傷、眼球内出血、胸骨骨折・・・他にも色々ありましたね・・・
同時に運び込まれた他の患者二名に比べれば遥かに重傷でしたが・・・
でもあんな怪我で僅か5日で回復するとは・・・生命力が強いっていうべきでしょう。

そんなことありません・・・先生のおかげです・・・本当にありがとうございました。
いえいえ・・・それほどでも・・・
ママとお医者さんの話から聞くと・・・どうやら・・・傷はもう大丈夫らしい・・・
そっか・・・夢じゃ・・・なかったんだね・・・
包帯で巻かれている手を見ながら・・・心の中で苦笑しつつ・・・

・・・待て・・・他の患者二名・・・
「せ・・・先生・・・他の患者ってのは・・・もしかして・・・
私のクラスメイトと・・・バイト先の店長さんのこと・・・?」
息を切らしながら・・・私は問いかけてみた・・・
そうだよ亦璇、でも心配しないでね、
店長さんの傷は大したことじゃなかったし・・・佩潔ちゃんなら無傷よ・・・
あの火事の中であれで済むのは幸運だったわ、
でも・・・一番のは・・・やっぱりあなたが回復できることよ?
神様に感謝しなっくちゃ・・・・ね。

と・・ママが喜びの涙をを浮かんでいながら答えてくれた・・・
よかった・・・無事でよかった・・・心の中でそっと・・・
神様に感謝しました・・・

まぁ・・・それはそれとして・・・大分回復していたみたいですし・・・
ちょっと申し訳ないと思うんですが・・・警察の方が外で待っています。
あの火事のことを伺ってみたいようですが・・・
宜しいでしょうか? もし、亦璇さんの具合はまだ
あんまり優れていませんのなら警察の方を追い返しますけど・・・

先生が・・・申し訳なさそうな顔をして言ってました・・・
警察・・・大事になっちゃったか・・・・
思わず緊張してきました・・・
大丈夫です・・・呼んできてください・・・
亦璇も緊張しないでね・・・見たことを刑事さんに話すだけで済むから

落ち着かせようかと思い・・・私の頭を撫でてくれるママ・・・
そうですか・・・では・・・呼んできますね・・・少々お待ちください
そう言った後・・・お医者さんが扉を開けて警察の人を招きいれた・・・
背が高いお姉さんだった・・・

こんにちわ、亦璇ちゃんとお母さん。すみませんね・・・
どうしてもお聞きしたいことがあって・・・
知っての通り・・・あたしはこういうものです(警察手帳を出す)・・・
亦璇ちゃん・・・体の方は・・・もう大丈夫?

ニコニコしながら私とママへと挨拶しているお姉さん・・・
優しい人だと思ったけど・・・でも・・・その目つきは・・・
まるで獲物を見ている鷹のように・・・鋭い光が宿っているように見えた・・
「うん・・・もう平気みたいです・・・
こ、こんにちわ・・・刑事のお姉さん・・・」
上体を起こして・・・ベッドの上でぺこりと挨拶をする・・・
あははは・・・お姉さんだなんて照れちゃうね~体が大丈夫でよかった・・・
では・・・早速だけど質問開始ね・・・あの日・・・火事の現場で何をしたの?

「えっと・・・何をって・・・?」いきなり突拍子のない質問で思考停止・・・
あぁ~聞き方が悪かったのかな~もう一回ね
・・・何故・・・あの日火事の現場に居たの?

気づいた・・・これは・・・詳しいことを聞きたいだけじゃないことを・・・・
まさか尋問までをするとは思わなかった・・・
「ただ・・・お友だちと一緒に帰っただけですが・・・」
本当のことを・・・言えない・・・
あの変な男のことと・・・私が放った炎で周囲が火の海になったことを・・・
言えるはずがない・・・
そう決めると・・・嘘をつくしかない・・・
う~なるほどね~・・・じゃぁ・・・何故・・・亦璇ちゃんのバイト先の店長も
そこにいたの?

「それは・・・またお財布をコンビニに置いていたので・・・
届けてくれただけです・・・」
そっかそっか~じゃぁ・・・火災が起きた瞬間・・・何か見なかった?
「いえ・・・なにも」
おかしいわね・・・普通近くに火事が起きたら・・・
人はまず一緒に逃げることを考えるんだよね~・・・
でもあなたたち3人の発見された居場所はバラバラ・・・
そしてもがく跡も何もなかったわよ?何故・・・逃げなかったの?

「そ、それは・・・」
こ、この人・・・鋭い・・・知らないうちに私は掛け布団を握り締めていました・・・
あの~刑事さん?あんまり・・・うちの娘にプレッシャーを掛けないでくださる?
まだ・・・目が覚めたばっかりですので・・・

心配しているママが私の肩に手を置いて喋った・・
う~すいませんね~仕事柄でして・・・あははははは・・・
豪快な声で笑い出す刑事のお姉さん・・・だが・・・その目が相変わらず笑っていない。
まぁ・・・取りあえず・・・これを見てもらって欲しいんですが~
刑事さんがカバンからビニールパックを取り出した・・・その内容物は・・・
マフラー・・・見覚えがあった・・・あの男が巻いたそのものだった・・
どうです~?見覚えがありませんか~?
マフラーを見ながら・・・思わず汗をかいてしまった・・・
「な・・・ない・・・です・・・」
う~店長さんの反応とそっくりだね~亦璇ちゃんは・・・まぁ~いっか・・・
諦めたかのように・・・マフラーをカバンに放り込む刑事さん・・・
一つだけ教えておくわ~極秘情報だよ?
亦璇ちゃんは事件関係者だから特別に教えるんです。
このマフラーですね・・・あなたが倒れていたのを発見された時・・・
あなたが握り締めていたものよ?・・・そして・・・あなたから5メートル先に・・・
男性の焼死体一体が転がっているの・・・右腕が隣の洋服屋さんで
発見されたけどね。おかしいな死に方だから~こっちが動き出したって訳よ・・・
どう?・・・奇妙な話でしょう~あはははははは

顔が笑っているけど・・・相変わらず・・・獲物を見据える目で見つめてきた・・・
追い討ちを掛けようとしている・・・この女・・・
胸が苦しくなっていき・・・息が出来なくなるほど・・・
「おねがい・・・帰って・・・はぁ・・・はぁ・・・」
枕を投げつけるつもりだったけど・・・肩が震えていて力が入らなかった・・・
刑事さん・・・これ以上の尋問は医者の立場としては許可しがたいです・・・
患者が苦しんでいますので・・・

うちの娘をあんまり刺激しないでください。まだ子供ですよ?
お医者さんとママが刑事のお姉さんの腕を引っ張って外へ連れ去っていき・・・
分かった分かった・・・今日はここまでね・・・お二人とも落ち着いて・・・あわわわ
パタン・・・ドアが閉まった・・・残されたのは・・・・静寂・・・

「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・」
いつの間にか・・・体がびしょ濡れになって・・・前髪が目の前でブラブラと下げていた。
掻きあげようとした時・・・ふっと違和感を感じた・・・色が・・・おかしい・・・
慌ててベッドの隣にある棚を探し・・・鏡を取り出す・・・
「これ・・・本当に・・・私なの??」
顔の形は・・・昔のままだけど・・・髪が・・・紫色に・・・
それだけではない・・・瞳の色が・・・赤・・・まるで・・・血の色・・・
「う・・・嘘・・・」力が抜けて床に座り込む・・・
神様・・・これはもし・・・夢なら・・・次に目が覚ました時・・・
いつもの日常を・・・返して欲しい・・・お願い・・・・
「う・・・う・・・うわーーーーーーーーーーー!」
絶叫とともに・・・どこから物が焦げた匂いが伝わってくる・・・
ど、どうしたんです!?
慌ててドアを開けるお医者さんが私の姿を見てすぐに注射器を取り出して
私の腕に差し込む・・・
髪の色と目の色のことでしたら・・・心配しないで・・・
精神的なショックで髪が白くなっていく件は昔でもあったからです・・・
大丈夫・・・大丈夫です・・・今はゆっくり休んでいてくださいね

注射を終えた間もなく・・・眠気が襲い掛かってきた・・・
お医者さんに頭撫でられながら・・・・私の意識がまた闇に飲み込まれました。
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プロフィール
HN:
瀬川・奈留
年齢:
32
性別:
女性
誕生日:
1992/06/18
職業:
学生
自己紹介:
▼本業:土蜘蛛
    (元ファイアフォックス)
▼バイト:フリッカーハート
     (元月のエアライダー)
▼[外見]
 前髪は左分けで、アホ毛が2本、後髪はストレートロングヘア(お尻の辺りまで)。日が結構当たりますが何故か肌色は色黒にならない。目の色と髪の色は元々黒色だが覚醒した時色が変わった(目→赤、髪→紫)。着痩せタイプなので、実はちょっとグラマー、本人は昔少しコンプレッスを抱いているが、最近は何故か気にしていなくなってきた。
▼[性格]
 とにかく自分なりの頑張り方で行くつもりだが時々周囲の人にドジっだと思われていることに凹む人間。腹ペコ+ダンボールキャラに認定されたことに否定するのが諦めた。普段は明るく優しい子だけど、意外と思い込みが激しい。一度マイナス思考の沼に囚われるとどんどん暗くなっていく。最近はヤンデレ疑惑(何
▼[趣味]
 お料理、昼寝、タマちゃん(家に飼ってる猫さん)をもふもふ、妹の「大きくな~れ」のお手伝い(何。
▼[特技]
 日本語をよく勘違いすること、照れると人を投げ飛ばすこと(指定封印中)、ダンボールの中で色んなものを詰め込むこと、ダンボール改造、絵を描くと必ず被写体と違う物に描いてしまうこと(ぇ
▼[好物]
  甘いもの全般、変な炭酸ドリンク
▼[苦手の物]
  蟲(見るだけで失神するほど、でもGは平気/ぉ)、辛いもの、生もの、えろえろの話(抵抗薄め中)(何
▼[禁則事項]
  普通の就寝なら大人しく寝るけど、失神状態の時迂闊で近づくと反撃を喰らう危険性あり(ぇ
▼[生活状況]
  バイト先と学校の距離を顧慮した結果、ボロアパートの一室を借りて拾った猫さん(タマちゃん)と一緒に暮らしている、一人暮らしのためいつもお金と食料の問題で生死存亡の関口に彷徨っている(ぇ。最近は聖風館と月下楼閣から一室の部屋を貰ったけど、引越しすることに躊躇いがあるため、現在は三箇所で住み着く形に。
▼[近況]
  妹が出来た…義理の家族が出来た…百合属性固定。
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