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このブログはシルバーレインのキャラ、瀬川・奈留に関するブログであります。 内容はえっと・・・現時点では一応背後や奈留からの独り言(?)、奈留の回想と、 日本に来てからの出来事を書くことになります。 ====================================================  このページ内に掲載される作品は全て、株式会社トミーウォーカーのPBW用のイラストとして、 瀬川・奈留が作成を依頼したものです。  全イラストの使用権はプレーヤーに、著作権は作成した各イラストマスターに、 全ての権利は株式会社トミーウォーカーが所有します。 ====================================================
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あれは確か・・・3月中の話でした・・・
時間は・・・10時半くらい・・・
もう春が来ていたのに・・・寒い・・・
肉体的に感じ取れてる寒さとは違って・・・
恐怖で体温が一気に抜けていくような感覚・・・
何故かというと・・・目の前に立っているこの男は・・・
あんまりにも異常だったから・・・

ねぇ・・・亦璇・・・ま、回り道をしよ?;
声が震えていながらも、佩潔は言葉を紡ぐ・・・
それは・・さっきから私たちがずっとしたかった行動だった・・
なのに・・・まるで金縛りにあったように・・・体が動かない・・・
ドッチデモカワイイ・・・デモ・・・オナカアンマリスイテナイ・・・
タベレルノハ・・・ヒトリダケ・・・

物騒な言葉を言いながら男はこっちに向かってふらふらと歩き出した・・・
大声で助けを呼びたかった・・・
ここはまだコンビニとは5メートルも離れていないので・・・
叫んだら・・・きっと店長さんが来てくれるはず・・・
けど・・・声を出すことさえ忘れたかのように・・・
私たちはただ・・・歩んでくる男の姿を見ていただけ・・・
魅入られたかのように・・・

男との距離が段々縮んでいくにつれて・・・
伝わってきたのは・・・腐臭・・・
何日もお風呂入っていないみたいな臭いとは違って・・・
生卵が腐ったのような・・・吐きそうな・・・
手が・・・伸ばしてきた・・・私の頬を撫でた・・・
ヌルヌルして・・・ネバネバして・・・気持ち悪い感触・・・
それから・・・私の頬から手を離し・・・今度は佩潔の頬を撫でた。
まるで・・・主婦がスーパーで野菜を選んでいるように・・・
ドッチデモ・・・ステガタイ・・・ウン・・・コッチヲモラオウ・・・
この言葉はまるで何かおかしな力があるように・・・
それを聞いた佩潔は力を抜けて倒れていた・・・
男はしゃがみ込んで佩潔を肩に載せて・・・まるで何もなかったかのように
去ろうとした・・・その時・・・

亦璇!また財布を持ち帰るのを忘れたじゃないか;まったくこのドジっ子は・・
っと・・・ちょっと待て・・・何だ状況は?
私の忘れた財布を届きに来た店長さんは目の前にあった光景を見て困惑していた。
立ち尽くしていて・・・足がガタガタと震えている私と・・・
変な男に連れ去られる無抵抗の佩潔・・・
おい・・・どうした?大丈夫か!?
何も喋れない私の肩を掴んで揺らしている店長さん・・・
触れた瞬間、まるで何かが弾けたかのように、金縛りが消えて・・・
私は腰を抜けて座り込んだ。
「て、店長さん・・・佩潔が、佩潔が・・・」
意味が通じるかどうかが分からない・・あの瞬間・・・これだけを
伝えるのは精一杯だった・・・酷い疲労感・・・
まるで意識が消え入りそうで・・・今でも倒れていくような・・・
でも・・・それでも・・・私は震えている手を伸ばして・・・男のほうへ指した。
わ、分かった!あんたはここで少し休んでろ! おい!そこの男!止まれ!
私の言葉の意味を理解したかのように・・・店長さんは私の頭を撫でた後、
男のほうへ走り出す。
だが・・・その後の出来事は・・・まるで映画の中での出来事だった・・・
オトコニ・・・ヨウハナイ・・・ジャマ・・・
これだけを言って男は片腕を突き出した・・・それだけだったのに・・・
男の肩を掴もうとする店長さんの体は・・・空を飛んだ・・・
信じられなかった・・・70キロくらいもあった店長さんが・・・
まるで紙くずのように・・・さっき男が寄りかかっている街灯に激突し・・・
気絶した・・・
「あ・・・あ・・・ああああああああああああああ!」
叫びだした・・・思わず大声で叫びだした・・・
でも・・・おかしなことに・・・誰も来てくれない・・・
まるで・・・この辺りが閉ざされたかのように・・・
ダマレ・・・」男の体は一瞬に消えて・・・
次に現れたのは・・・目の前で・・・それから胸に衝撃が走って・・・
私は壁に激突した・・・息ができない・・・胸骨は・・多分何本折れたのだろう・・・
胸から何かが混み上がって・・・思わず咳をしたら・・・血・・・吐血・・・
テレビでしか見たことないことが・・・私の身に・・・
コレデ・・・シバラク・・・コエガ・・・デナイ・・・ハズ・・・
男は納得したかのように・・・くるっと振り向いて去ろうとする・・・

視界が真っ赤になった・・・血が目に入ったのかしら・・・
それとも・・・目の中が出血したのかしら・・・
よく分からない・・・頭を打ったのせいか・・・
物事をまったく思考できない・・・
それでも・・・壁に寄りかかりながら・・・
無意識で・・男の背中へ手を伸ばした・・・
救いを求めるかのように・・・
「死にたく・・・ない・・・」
声が出なかったけど・・・口がそう言った・・・

ドクン・・・
いつも夢の中で感じた鼓動は・・・体を貫いた・・・。
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プロフィール
HN:
瀬川・奈留
年齢:
32
性別:
女性
誕生日:
1992/06/18
職業:
学生
自己紹介:
▼本業:土蜘蛛
    (元ファイアフォックス)
▼バイト:フリッカーハート
     (元月のエアライダー)
▼[外見]
 前髪は左分けで、アホ毛が2本、後髪はストレートロングヘア(お尻の辺りまで)。日が結構当たりますが何故か肌色は色黒にならない。目の色と髪の色は元々黒色だが覚醒した時色が変わった(目→赤、髪→紫)。着痩せタイプなので、実はちょっとグラマー、本人は昔少しコンプレッスを抱いているが、最近は何故か気にしていなくなってきた。
▼[性格]
 とにかく自分なりの頑張り方で行くつもりだが時々周囲の人にドジっだと思われていることに凹む人間。腹ペコ+ダンボールキャラに認定されたことに否定するのが諦めた。普段は明るく優しい子だけど、意外と思い込みが激しい。一度マイナス思考の沼に囚われるとどんどん暗くなっていく。最近はヤンデレ疑惑(何
▼[趣味]
 お料理、昼寝、タマちゃん(家に飼ってる猫さん)をもふもふ、妹の「大きくな~れ」のお手伝い(何。
▼[特技]
 日本語をよく勘違いすること、照れると人を投げ飛ばすこと(指定封印中)、ダンボールの中で色んなものを詰め込むこと、ダンボール改造、絵を描くと必ず被写体と違う物に描いてしまうこと(ぇ
▼[好物]
  甘いもの全般、変な炭酸ドリンク
▼[苦手の物]
  蟲(見るだけで失神するほど、でもGは平気/ぉ)、辛いもの、生もの、えろえろの話(抵抗薄め中)(何
▼[禁則事項]
  普通の就寝なら大人しく寝るけど、失神状態の時迂闊で近づくと反撃を喰らう危険性あり(ぇ
▼[生活状況]
  バイト先と学校の距離を顧慮した結果、ボロアパートの一室を借りて拾った猫さん(タマちゃん)と一緒に暮らしている、一人暮らしのためいつもお金と食料の問題で生死存亡の関口に彷徨っている(ぇ。最近は聖風館と月下楼閣から一室の部屋を貰ったけど、引越しすることに躊躇いがあるため、現在は三箇所で住み着く形に。
▼[近況]
  妹が出来た…義理の家族が出来た…百合属性固定。
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