[奈]居場所・・・

教室で担任の意味の分からない方言を聞きながら
考えことをしていました・・・
家出事件からもうすぐ一週間が経つ・・・
その期間・・・色々あったね・・・
辛いこともあったけれど・・・嬉しいこともありました。
凄く良い人たちと出会って、やっぱり・・・運が良かったのかな。

食料の問題は枢さんの家から借りることが出来るようになりましたし・・・
ご飯を食るのなら、バイト先の売れ残りを持ち帰るとか
由美さんや一先輩の家へ食べにいけるようになりました・・・
住むところも・・・もう困ることがありません
今のボロアパートと聖風館の寮・・・二つの住み所を貰いました・・・
でも・・・大家さん、海兄さん、蝶子さんの心配をかけたくないので・・
多分このアパートで泊まることが多いと思うんだけど・・・
寮の一室を与えてくれた紅麗さんに・・・
そして・・・友好からお邪魔している私を受け入れた寮生の皆さんにも・・・
感謝しています・・・また・・・家族が増えたような気がしてきました・・・
これはやっぱり・・・兄さんが言ってた・・・
「家族に対する幻想」ってものなのかしら・・・
でも・・・大家族は・・・夢でした・・・憧れでも・・・あった
半年くらいの流浪生活を送ったことあるの私は・・・やっぱり・・・
人との繋がりを・・・大切にしたいと思う・・・ｗ

放課後・・・久しぶりに清掃部へ行きました・・・
私の初めて入った結社・・・初めて受け入れられた場所・・・
良い人の先代の団長の弘一先輩から・・・
いつも弄られている現団長の瑠那先輩・・・
瞬成さんと似ていて、色々と助言をしてくれた貴也先輩・・・
カリスマ性満タンで面倒の良いミヤ様・・（ｒｙ
・・・良い人ばっかりでした（微笑み
ここに居た時は・・・自分でも気づいていないうちに・・・
このカオスって言うべきな雰囲気に癒されている感じで・・・
嫌なことを忘れていく・・・

食堂でのバイトを終え・・・今日は聖風館へ泊まりに行く・・・
ロビーで皆さんに挨拶した後、タマちゃんを連れて部屋へ行き・・・
ベッドに横たわる・・・ふかふかなベッド・・・
いつも住んでいるアパートのボロボロベッドと違って・・・
新品の匂いがする・・・それだけではなく・・・
デスク、クローゼット、本棚、エアコン・・・
必要なものは殆ど揃っていて・・・驚きました・・・
夢でも見ていたような気がする。
多分・・・私は想像でもしていなかったのでしょう・・・
いつかこんな部屋の中に泊まれるのを・・・

ベッドの上で丸めて寝ているタマちゃんをそっと撫でながら・・・
心の中で何度も何度も・・・感謝の言葉を紡ぎ・・・
いつの間にか・・・眠りつきました・・・

ありがとう・・・私は・・・幸せ者です・・・

ドクン・・・ドクン・・・ドクン・・・
久しぶりに見た・・・炎の夢・・・
安らぎを与える鼓動を感じながら・・・
リズムに身を任せて・・・
夢の中で目を閉じた・・・