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このブログはシルバーレインのキャラ、瀬川・奈留に関するブログであります。 内容はえっと・・・現時点では一応背後や奈留からの独り言(?)、奈留の回想と、 日本に来てからの出来事を書くことになります。 ====================================================  このページ内に掲載される作品は全て、株式会社トミーウォーカーのPBW用のイラストとして、 瀬川・奈留が作成を依頼したものです。  全イラストの使用権はプレーヤーに、著作権は作成した各イラストマスターに、 全ての権利は株式会社トミーウォーカーが所有します。 ====================================================
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退院してから…学校に再び通い始めて…
何も変わらないと思ったけど…
少しだけ…変わったことがあった…


いくら同じクラスの皆さんがもう納得したとは言え…
学校の生徒数は千人を超えている…
「一度生徒全員を体育館に集めて、私のことを生徒たちに説明する」
っていう意見は担任が考えましたが…
教頭先生に撤回された
「一人の生徒に特権扱いされるような疑惑を招きたくない。
だがその件は不可抗力だから特別に認めよう…公式的じゃないけどな」っと。

奇妙な立場になった…先生たちは暗黙で理解してくれたけど…
他の生徒たちは何も知らないので…いつも休み時間になると…
窓辺には好奇心や噂に引き寄せられた生徒たちが私に視線を集中していた。
「何であの女だけが髪を染めれるんだ?」「ただ目立ちたいんじゃね?」
「あの赤色の目…何だかキモ~イ」「それは言っちゃ駄目じゃない、くすくす」
外から様々な言葉が窓に通って伝わってくる…
耳を塞ぎってもすり抜けて入ってくる…
「ちょっとお前ら!何アホなことをつってんだ!」
「何も分かってないのに勝手なことを言わないでください!」
「亦璇、あんな馬鹿な連中の話したことを気にしちゃだめだよ?」
庇ってくれて、慰めてくれたクラスメイトの皆さんのことは…感謝しているけど…
……重たい気分になった。

あの日…いつも通り、佩潔と一緒に校門をくぐり抜けた時…
人群れが掲示板の前に集まっているのを見ました…
「何のことだろう…見に行きましょう」
佩潔はそう言いつつ
私の手を引っ張っていながら人群れに紛れ込んだ…
「狭苦しいですよ…後で見ても良いじゃないですか?」
思わず文句を言ったけど…無駄であることも知っていた…
佩潔は一度決めたことをひっくり返すのが…一度も無かったから;
「ちょっと失礼~失礼~」
声を出しつつ人群れを掻き分ける佩潔…
成す術もなく引っ張られている私…
…昔と変わらないままの日常構図…のはずだったけど…
髪色と瞳色のせいで…変わっていた…
どこがって言うと…視線の集中砲火を浴びたから…
「おい、見ろよ。噂とすれば…本人が来たぞ…」
「うわっ…本当だ…あれって噂中の2年5組の珍獣じゃねぇか?」
……ヒソヒソと…呟いている声が聞こえる…
目をしっかり閉じていながら…
心の中で聞こえない聞こえないっと呟き続けるしか出来ないの私…
なんて無力なのだろうと思っていました…

「はぅ!?ど、どうしたの?」
ふっと…佩潔が立ち止まったので…不意に彼女の背中にぶつかった。
目を開けると…
「何なのよ…これ…」
良く分からなかったので…
肩震えている佩潔の肩を越して掲示板を見てみると…
私の写真付きのポスターが貼り付けられていました…

=================
この学校の中には特権分子がいらない!
出て行け!珍獣!化け物!
=================

眩暈を感じた…目の中に水が入ったようで視界が歪んだ…
その視界の中で…ポスターを掲示板から引き剥がし、
傍観している生徒たちに怒鳴る佩潔の姿があった。
「こんなくだらないものを書いたのは誰!?隠れないで出てきなさい!」
だが…静寂しか返してこなかった…
生徒たちはただお互いの顔を交互に見つめるだけだが…
自首する人は誰も居ない……

ふっと…考えていました…社会とは何ものなのかを…
それは…複数の人で構成された団体で組み立てられたもの…
学校は…まさにコンパクト型のミニ社会…
異なる団体があれば…異なる意見と…異なる声がある…
クラスの皆が私のことを受け入れてくれましたとは言え…
他のクラスの生徒の中で…
それが不快だと思っている人が居ないほうがおかしい…

ドクン!…ドクン!…ドクン!…ドクン!…
いつもより激しい鼓動が…全身を貫く…
どす黒い感情が…心を覆う…
「そのポスター…見たくない…消したい…」そうボッソリと呟いた…。
涙を流したら…それでこそ相手の思うつぼだった…だから必死に我慢した。
だが自分でも…自らの言葉から発したその冷たい言葉に驚かされた。
「亦璇、先に教室へ行って…ここは私が何とかするから…
絶対に犯人を見つけ出してあげるからね。」
心配な目で見つめてくれた佩潔…大切な友達…
けど…普段なら無理やり笑って誤魔化し、
気にしていないって言い張る私の次の言動は…
「良いよ…アレさえいなくなっちゃえば良いですから…」
そう言いながら…佩潔の手の中にあるポスターを見つめた…
「ちょっと…何言ってるの?亦璇、ホントに大丈夫?」
心配していた佩潔がそう言いながら近づこうとしたが…
「分からない…でも…何かが来る…危ないから…それを離しなさい…」
「だから何を言ってΣどわっ;」
ポスターが一気に炎上したので佩潔が慌ててポスターを離したのは幸いでしたが。
久しぶりに外の空気を吸ったからだろう…
火が一瞬でポスター全体に這い覆って…火の玉へと変わっていく…
それを目の当たりにした佩潔と傍観している生徒たちが
5歩くらい引き下がったことも…良く分かっていた…が…
這い覆う炎がまるで暴れ足りないみたいに…さらに勢いを増していく…
「ちょっ何かやばくね?」「先生たちに知らせなきゃ!」「逃げるぞ!」
悲鳴を上げてどんどん逃げていく傍観していた
生徒たちの背中を見ながら…苦笑した…

「ちょっ…亦璇…何それ;」
「離してって…言ったはずです…」
呆然と炎を見詰めている私の友……炎を操る化け物になりつつである私…
その瞬間で分かった…日常に…罅が生じたことを…
ずっと隠し通せば、また昔通りに暮らせるだと思っていましたが…
結局、色の問題で破綻しただけではなく…やってしまった…炎を出した…が…

「どうやってそんなマジックを使ったのかは知らないけど…
やめたほうが良いよ?」
「……ほぇ?;」意外の返答に思わず面食らったせいで…火が一瞬に消えうせた。
…マジック?…これは私の意思で出したことを…知らないってこと…?
「な~んだ、ちゃんとコントロールできるじゃない。
でもさっきのは失敗しちゃったな…あんなでっかい炎でよく火傷なしに済むものね」
どうやら何も分かっていないだけではなく…寧ろ感心している私の親友…
「はぁ…そう思っていただけると…助かるわ…ってな、何をしているんですか?」
「いや~手のひらの何か仕掛けとかあるじゃないかな~と思ってさ…
知らなかったけど…亦璇はマジックマニアだったんだ~」
ニコニコしながら私の手のひらを調べつつの佩潔を見て…
再び眩暈を感じた…これは…天然か何か…と…
「えっと…その前に…そろそろ遅刻しちゃいそうだけど…」
「Σああ!亦璇の馬鹿!何でもっと早く教えてくれないのよ!行くよ!」
慌てて駆け出した佩潔を見て…苦笑をしながらごめんなさいって言って…後を追った。
けど…あの日は結局また…仲良く廊下に立たされた…
それから追加メニューは校門で火を遊んだことについて
始末書を書くことに要求されたはめに…
それから家に帰った後両親にも叱られたのは内緒…

一目で見れば…まだ平和な光景だった…
けどあの時衝動に身を任され…炎を出したことに…
後から考えれば悪寒を感じた…
もしあのまま火がどんどん大きくなったら…
周りの人に傷つけてしまうところだったから…
……マジックと火遊びで誤魔化すのはいつまで言い通せるのだろうかは…
考えたくはないし…もうあって欲しくもない…
何よりも…化け物として思われたくは無いから
けど…次の日から…気づき始めた…火の制御がどんどん上手く行かない…
ビックリした時とか…悲しい時とか…特にマイナスの感情になったら…
どこかから焦げた匂いが伝わってくる…
炎が…無意識の状態でも…出ようとしていた…


次から次へと…神様に遊ばれているような気がする…
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プロフィール
HN:
瀬川・奈留
年齢:
31
性別:
女性
誕生日:
1992/06/18
職業:
学生
自己紹介:
▼本業:土蜘蛛
    (元ファイアフォックス)
▼バイト:フリッカーハート
     (元月のエアライダー)
▼[外見]
 前髪は左分けで、アホ毛が2本、後髪はストレートロングヘア(お尻の辺りまで)。日が結構当たりますが何故か肌色は色黒にならない。目の色と髪の色は元々黒色だが覚醒した時色が変わった(目→赤、髪→紫)。着痩せタイプなので、実はちょっとグラマー、本人は昔少しコンプレッスを抱いているが、最近は何故か気にしていなくなってきた。
▼[性格]
 とにかく自分なりの頑張り方で行くつもりだが時々周囲の人にドジっだと思われていることに凹む人間。腹ペコ+ダンボールキャラに認定されたことに否定するのが諦めた。普段は明るく優しい子だけど、意外と思い込みが激しい。一度マイナス思考の沼に囚われるとどんどん暗くなっていく。最近はヤンデレ疑惑(何
▼[趣味]
 お料理、昼寝、タマちゃん(家に飼ってる猫さん)をもふもふ、妹の「大きくな~れ」のお手伝い(何。
▼[特技]
 日本語をよく勘違いすること、照れると人を投げ飛ばすこと(指定封印中)、ダンボールの中で色んなものを詰め込むこと、ダンボール改造、絵を描くと必ず被写体と違う物に描いてしまうこと(ぇ
▼[好物]
  甘いもの全般、変な炭酸ドリンク
▼[苦手の物]
  蟲(見るだけで失神するほど、でもGは平気/ぉ)、辛いもの、生もの、えろえろの話(抵抗薄め中)(何
▼[禁則事項]
  普通の就寝なら大人しく寝るけど、失神状態の時迂闊で近づくと反撃を喰らう危険性あり(ぇ
▼[生活状況]
  バイト先と学校の距離を顧慮した結果、ボロアパートの一室を借りて拾った猫さん(タマちゃん)と一緒に暮らしている、一人暮らしのためいつもお金と食料の問題で生死存亡の関口に彷徨っている(ぇ。最近は聖風館と月下楼閣から一室の部屋を貰ったけど、引越しすることに躊躇いがあるため、現在は三箇所で住み着く形に。
▼[近況]
  妹が出来た…義理の家族が出来た…百合属性固定。
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